変な小説や詩を書いてます。しかし決してダークな世界を描きたいわけではなく、ある種の「透明感」「ポップさ」「シニカルさ」が出せるよう心がけています。

「眠り姫は堕天使の夢を見るか？」
テディベアは傍観者。私達を見つめる黒いガラス玉の瞳。私はその瞳を見つめながら、ただひたすら待ちわびる。短い時の中で、気の遠くなるような終末を。セラピーにより紡ぎ出される断片的なエピソード。解析不能の天使。だって彼は過去ではなく現在だから。
「時間の止まった町」
丘の上にそびえ立つ巨大なクスノキ。薔薇により封印された洞穴と記憶。そこには少女の髪を結っていた白いレースのリボンだけが残った。交錯する夢と現実はゴルトベルクの香り。散り逝く花びらのような鈴の音で目覚め、朝靄と共に追善の儀が始まる。そして僕は……
「退屈な天使たち」
自らの歴史を塗り替えるために訪れたビルの屋上。そこで出会った二人の少女は、自分と同じ学校へ通う生徒だった。“いつだって世界は私の周りで、私とは無関係に騒いでいるだけ。この二人はその象徴的存在だ。”重苦しい空からはやがて雨が降り出し、屋上はプールと化すのか？

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